S.E.N.Sの会 岩手支部会について


新たなつながり、確かなつながりを求めて (年度初頭のご挨拶


令和6年度の初頭に際して、ご挨拶を申し上げます。

 本会が設立して2年になろうとしております。これまでに、S.E.N.Sの会北海道支部会との共催による研修会や、本会独自の研修会を開催いたしました。ご参加くださった皆様、運営を支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。ここで学んだ運営のノウハウ、地域の教育課題、会員の研修ニーズ等を踏まえ、今年度事業を進めてまいります。

 さて、本会における今年度の最大のミッションは、「2024年度 第6回S.E.N.S年次大会in岩手」の開催です。昨年度から、有志会員との企画会議をもち、大会のプログラムとして、講演会と、シンポジウムの準備を進めております。この過程にあって、大会の企画を検討することを通じ、本会会員同士の交流が促進されていることが、設立間もない本会にとっては貴重な成果です。ここでは、会員それぞれの現場における課題を共有し、そこから講演会とシンポジウムのテーマを導き出しました。県内外問わず、参加される皆様と共に学びあえることを楽しみにしております。(なお、正式なご案内は別途リリース予定です。)

 また、本会事業の一環として、岩手大学教職大学院でS.E.N.S養成ポイントの取得が可能になりました。スーパーバイザー3名がそれぞれ担当する授業科目が対象となります。有力な新人教員あるいは現場をリードする中堅教員となる大学院生が、S.E.N.Sの資格と出会い、その取得を目指すきっかけとしたい考えです。

 本会の運営のコンセプトは、「つなぐ」ことです。設立の際には、『本会の設立及び事業が岩手の「これから」と「これまで」に繋ぐ「今」という有益な接続点とする』と決意表明をしたところです。

このことを念頭に、改めて、上記を読み直しますと、令和6年において「つなぐ」とは、「岩手と全国をつなぐ」「会員同士をつなぐ」「S.E.N.Sの資格とそれを求める人をつなぐ」ことが目指されています。

 新たなつながり、確かなつながりを求めて、本会に集い、それらを得ながら、共に学びながら進んでまいりましょう。

 令和6年4月1日

                                                               会 長  佐々木 全 


ご挨拶


S.E.N.Sの会岩手支部会の設立並びにホームページの開設に際してご挨拶を申し上げます。

 本会は2022年8月4日の総会をもって設立いたしました。設立準備に際しては、北海道支部会会長の室橋春光先生をはじめ、特別支援教育士資格認定協会事務局のご支援を賜りましたこと、並びに岩手県内でご活躍されているS .E.N.S及びS.E.N.S-SVの皆様の賛同を賜りましたことに感謝申し上げます。

 さて、通常学級にも特別な支援を必要とする子どもたちが多数いることは周知の事実です。このことは、学校教育に携わる私たちにとって、多くの要請と貴重な示唆をもたらすものです。

 要請とは、例えば、子どもたちに対する適切な理解とそれに基づく支援方法の開発が必要であることです。その内容には、学習における支援ニーズならびに対人関係をはじめとする適応に関する内容があります。これらは、学校生活ならびにその他の生活場面における文脈(周囲とのかかわり)の上において生じることから、その子どもたちや、周囲(友人、家族等関係者)への配慮を伴うものです。

 示唆とは、例えば、一人一人のかけがえのないその子らしさを見ることの奥深さであり、子ども一人ひとりの育ちの豊かさの気づきともいえるでしょう。これらは、子ども一人ひとりが集う学級あるいは学校の子どもたちの多様さへの気付きと、多様な子ども同士の関わりによる学びの探究とその成果への関心に繋がるでしょう。

 本会の事業では、会員ならびに志を同じくする教員の皆様にとって、上記した要請の内容に応えうる力量形成に貢献し、上記した示唆の内容をわかり合える共同の促進することを目指して参ります。むろん、このようなことは、岩手県において、これまでも懇切丁寧で精力的な取り組みがありました。1990年代以来、各地で展開される、多職種協働の有志団体による研究や相談活動、親や本人による当事者団体によるロビー活動やピアサポート活動、大学の研究者による臨床活動が開始され、その後、2000年代以来、現在に至るまでに学校教育における有形無形の支援体制の整備と拡充と、多様な研修の機会が提供されています。また、ここでは、公的な事業に加えて、教員による研修団体による事業も数多く展開されてきました。本会は、このような岩手の「これまで」の実績を踏まえつつ、それを支えてきた関係者の皆様と共に、岩手の「これから」を共に考え、共に推進して参りたく思います。

 本会の設立及び事業が岩手の「これから」と「これまで」に繋ぐ「今」という有益な接続点とする決意でおります。関係の皆様におかれましては、ぜひ本会に集い、お互いの「今」を交えながら進んで参りましょう。

 令和4年7月31日

                                                               会 長  佐々木 全

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